電子回路ワンポイント1
電子回路について役に立ちそうなことを紹介・実践するコーナー。
今回は、「1点配線」について取り上げます。
以下の2つの配線方法は機能的には同じですが、
どちらの様に配線しようか迷ったことがあるひともいるかもしれません。
これを簡易的に回路図にして、共通インピーダンスの影響をシミュレーションしてみました。
OUT=5Vとして、抵抗値は1Ω、配線抵抗は1mΩ程度(遠い方は1.5mΩ)としました。
配線抵抗1mΩは大分細い配線の場合という感じはします。
配線抵抗値は使用する線材の太さ、長さ、素材にも影響しますので、一概にこれ位と定めるのは難しいです。
シミュレーションの結果
R1にかかる電圧:4.980V
R2にかかる電圧:4.975V
R7にかかる電圧:4.990V
R8にかかる電圧:4.985V
シミュレーション結果を見ると、1点配線して共通インピーダンスを無くした方が、5Vに近い電圧がかかっています。
電流が大きい回路では共通インピーダンスの影響が大きく、特性が出ないという時は、共通インピーダンスがないかを考えてみてよいと思います。